【 内科 / 小児科 / 疼痛緩和内科 / 漢方内科 / (在宅支援診療所)】東京都府中市栄町3-12-1 メディカルビル・グレイス1F TEL:042-314-1551

痛みの治療

痛み(疼痛)とは

itami_01.jpg痛み(疼痛)は、「実質的または潜在的な組織損傷に結びつく、
あるいはこのような損傷を表す言葉を使って述べられる不快な感覚・情動体験」と
定義されています


痛みの種類

【神経障害性疼痛】
組織障害や炎症反応などの侵害刺激による痛みの他、神経そのものが障害を受けることによるもの。
【心因性疼痛】不安などを主因とするもの。
【混合性疼痛】上記症状を複合的原因とするもの。

それぞれの原因に対して、正しくアプローチすることが、疼痛治療の基本的姿勢となります。痛みの評価は大変難しいですが、細やかな問診や病歴聴取・視診・触診・脈診・聴診・打診・舌診の他、各種検査を総合的に判断しながら評価し、原因を究明して治療にあたることが必要です。

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慢性的な痛みの評価と治療目標

慢性的な痛みの評価は、痛みが日常的に及ぼす支障度を主に評価し、
治療においては痛みの完全な除去ではなく、支障なく日常生活が送れることを主たる目標とします。

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痛みの負のスパイラル

痛みはストレスを増強し、障害部位の血流低下を招き、老廃物の除去を
困難にし、酸素や栄養などの供給を妨げ、さらなる組織障害を進展させ、
痛みが増します。その痛みは、さらにこの負のスパイラルを推し
進めることになります。これを痛みの負のスパイラルと呼んでいます。

itami_03.gif互いに強め合う因子

痛みの悪化因子

・糖尿病 ・高脂血症 ・高血圧 ・浮腫 ・炎症 ・血流障害 ・骨粗鬆症 ・不安/緊張/抑うつ ・冷え
・物理的ストレス(誤ったストレッチ、歩行補助具の不使用など) ・心的ストレス
・てんかん ・痙攣(部分てんかんを含む)

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危険な痛み

痛みの中には危険な痛みがあり、「虚血性心疾患」「大動脈乖離」「梗塞」「癌」「髄膜炎」「体内での出血」「婦人科系疾患」「胃潰瘍」「頭蓋内出血」などが挙げられます。このような痛みを放置することは大変危険であり、痛みを診る際には、このような疾患が隠れていないかを常に見極める必要があります。

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痛みの治療

「薬物治療」「神経ブロック」「各種関節内注射」「心理療法(認知行動療法を含む)」などの痛みそのものに対する治療の他、糖尿病・高脂血症・高血圧・浮腫・不安不眠などの増悪因子に対する治療も合わせて必要となることがあります。その他、生活指導(杖の高さを合わせる・固定帯などの正しい使用方法の指導等)は当然必要なことです。(杖の高さが低すぎるため、体の前倒が進み、さまざまな所に痛みを誘発している例が多くみられます。)

これまで、なかなか改善のなかった痛みや苦しみも、必ず改善の道があるはずです。
患者様によっては、使わない方が良い鎮痛剤もあり、個々の患者様の状態に合わせた治療が必要となります。

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当院では、個々の患者様に対して最適な治療を実現すべく、日々診療にあたらせていただいております。